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行方不明になったこと

 実は、このワタクシ、、、三歳くらいの頃に行方不明になったことがある。

 今では聖人君子のようなこのワタクシでも、幼少の頃は、どこにでもいる腕白坊主であった。
 だから、ガラスの破片が散らばっているところに行くなと言われているのに突入して血だらけになったり、隣の家の犬を蹴っ飛ばした結果、お尻を噛まれたりしたのである(参考:「あおのり世相をぼやく:動物園で熊が猿を殺して食った。。。」)。
 さて、その行方不明の話だが、自分の家の斜め前に住んでいた大西という同じ年の男(ガキ)と探検に行こうということになり、近鉄大阪線の最寄り駅から一つ先の駅まで歩いて旅に出たのである。
 三歳の子供にとっては、一つ先の駅といえども大冒険である。もう気分は「スタンド・バイ・ミー」で、少しビビリながらも旅立ったのである。
 正直言って、旅の中身はほとんど覚えていない。隣の駅の駅舎の記憶だけが脳裏に深く焼き付いている。

 そして、ボクたちは、悠々と凱旋した。少なくともそのはずであった。
 ボクと大西の家の辺りは、家に方に向かって上り坂になっていて、得意満面のボクたちは、最後の坂を悠然と上り始めた。
 ところが、どうも様子がおかしい。近所の人が全員いるのではないかと思うほどの雑踏である。おまけにパトカーまで数台止まっている。多分、人生で最初にパトカーを間近に見たときはあの時であろう。
 探検者気分のボクたちは、何かスゴイ事件が起こったに違いない、と思って、雑踏に駆けつけた。

 、、、と、何のことはない、ボクたちが行方不明になっていたのである。
 時間にして三時間くらいだが、ボクたちの消息が不明になり、近所の人が総出で捜索していたとのことであった。
 このあたりの記憶は曖昧だが、今は亡き祖父に、母がこっぴどく叱られたということを後になって聞いたことがある。

 昭和45年くらいの話だが、あれから約35年、世の中は大きく変わってしまった。
 今では三歳の子供が行方不明になること自体が難しいことであろう。このワタクシのようにフラフラするガキには間違いなくGPSが付けられているであろうし、子供がいなくなってしまえば数十分で警察の非常線が張られてしまうに違いない。
 今の子供に冒険心を持たせようと思ってももはや無理な注文かもしれない。

 三つ子の魂百までとはよく言ったもので、このワタクシ、いまだに時々行方不明になってしまうのである。。。






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コメント (3)

lin25:

うむむ、三歳のときと三十年後のいまやっていることあまりかわってないという気が。。。

lin30:

違った。三十年ではなく、四十年もたってたね。。。

ぱんちょ:

linどの
 いちいち訂正の年数を送らなくてもよいのである。
 実際は、36年である。。。

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