看護婦との合コン
このワタクシ26歳も終わりかという頃に会社で眩暈で倒れて立てなくなり、そのまま病院に担ぎ込まれたことがある。
最初は会社の保健室で寝ていたのだが、どうにもこうにも立ち上がれないので、保険室の医者に「泊まってもいいか」と聞くと、「アホかっ」と一喝され病院に送り込まれたのである。
とりあえず、平衡感覚を司る三半規管のチェックということで、総合病院の耳鼻科に入院することになった。
これを筆頭に、今まで三回の入院をすることになる。
二回目は、一回目の約半年後の27歳のときであった。
このときは、会社で仕事をしていると、顔の右半分が動かなくなったのである。瞼も閉じないし、特技としていた耳を動かすこともできない。箸で食べ物を食べようとしても、上下の唇の右側が動かないので、口が開かない。。。
またもや同じ病院に担ぎ込まれた。
なんと顔の神経の病気なのに、これまた耳鼻科の管轄らしい。
半年で二回も耳鼻科に入院する若者はそうはいないのか、病院内では結構な人気者である。
確かに、病院にいるのは、ほとんどお年寄りと子供であった。
二回目は神経がダウンしているので、リハビリには相当な時間がかかったが、どうにかこうにか数週間後には病院から出てきた。
ちなみに、首から上の神経を活性化させるために、首から牛乳瓶のような太さの筋肉注射を連日受けるという荒療治であった。首のところに図太い注射器が迫ってくる怖さは今になっても忘れられない。。。
退院後、、、20代のこのワタクシが看護婦さんとの関係をナオザリにするわけはない。
早速合コンが始まった。
女性だけの職場というだけのことはあり、好き嫌いというのか、派閥というのか、どうも仕事上以外では付き合いのないいくつかのグループに分かれていたようである。
そこに付け込んだわけではないが、いくつかの派閥と別々に合コンをやりまくっても、まったく他の派閥にはバレないのである。。。
あるとき、我々部隊は、このワタクシを筆頭に、会社の一年後輩の男、二年後輩の男、三年後輩の男の、トシゴ部隊で臨んだ。
会は異常に盛り上がり、一次会、二次会の後、カラオケボックスに向かった。
カラオケボックスに着いても、一番若い男であるタラちゃん(仮称)は、元気を爆発させて飲みまくっていた。
しばらくするとタラちゃんはトイレに行ったきり帰ってこなくなった。
最初は無視していたのだが、あまりに帰ってこない。
これはマズイか、、、と思っていると、看護婦部隊がいきなり男性用便所に飛び込んだ。
後ろを付いていくと、大便用の便器に頭を半分突っ込んでいるタラちゃんを引きずり出し、喉に指を突っ込んで吐かせ始めた。何回か繰り返しているうちにタラちゃんは意識を取り戻し始めた。
今度は、看護婦部隊でタラちゃんを担いで部屋まで戻り、カラオケボックス特有の長ソファに横にならせた。
タラちゃんの意識がどの程度回復していたのかは判らないが、、、タラちゃんはちゃっかりとこのワタクシが狙いを定めていた看護婦の膝の上に頭を乗せていた。
その後も看護婦軍団が水を飲ませたりしているうちに、タラちゃんは見事に蘇生した!
その間、わずか15分くらいか。
このワタクシは、職業意識に燃えたプロの看護婦の真髄を見たのであった。
その後会は夜明けまで続いたのだが、彼女たちの翌日のスケジュールが気になったこのワタクシは、一応「明日の仕事は大丈夫か」と聞いてみたのだが、全員があっさりと「8時から、、、」と答えた。ある看護婦は「朝一番でオペ」とか別の者は「朝から注射当番」とか言っている。。。
このワタクシは、連日徹夜明けの看護婦の図太い注射を首に受けていたのかと思うと、、、今更ながら背筋が凍るのである。。。










