女子トイレを覗こうとしたこと
このワタクシ、正直に告白すると、女子用トイレを覗こうとしたことがある。
それは、まだ10歳くらいのときであった。
小学校のトイレは、男子用と女子用のトイレの入り口が並んでいて、中に入っても、男女のトイレが線対称に並んでいた。もっとも、女子用トイレの中は判らないので、各パーツ(便器など)までが完全には線対称ではないとは思うが。
いずれにしても、個室の部分に関して言うと、男子用便所の個室と壁一枚隔てて、女子用便所の個室が設置されていた。おまけに、その壁もいい加減で、天井から数メートルの空間があり、床からも十センチ程度の空間があるのである。
つまり、簡単に言うと、壁によじ登れば女子用トイレの個室の中が見えるのである。実際には、小学生程度の身長ではよほど背の高いヤツでないとその壁にはよじ登れないし、よじ登っても、余程の懸垂をしないと覗くことはできなかった。(当時なので、トイレは和式である。水洗ではあったが)
問題は、、、床から十センチ程度の空間である。
その日、いつもおっとりしているので「オットリ」というあだ名を付けられていた友人とこのワタクシは、突然何を思ったのか、床から十センチ程度の空間の向こうはどうなっているのだろうか、という疑問に取り付かれてしまった。
あらかじめ言っておくが、この時の我々は、「女子用トイレがどうなっているか」ということは全く興味の対象ではなく、単に「この空間の向こうはどうなっているのか」という疑問しか持っていなかった。今から思うと、もし女の子がたまたま用を足しているときにその空間から覗くと、間違いなくお尻の一番下の部分あたりを目撃することになり、運が良ければ(悪ければ?)、まさにその瞬間を目撃することができたかもしれない。 、、、が、そんなことは考えていなかった。
結局、議論していても埒が明かないので、我々は「とりあえず覗いてみよう」という結論に達した。
じゃんけんした結果、「オットリ」が先に覗くことになった。
我々は(男子用)トイレ内に人がいないことを確認し、さらに、あとから覗くこのワタクシは、人が入ってこないように、入り口で見張りをすることにした。
「オットリ」が個室に向かった。
それと同時に、一人の女の子が、見張りのこのワタクシの前を通り女子用トイレに入った。
それから何分経っただろうか。。。
「オットリ」はいつまで経っても出てこない。もちろん、「人がいつ来るか判らない」というスリルとサスペンスに満ちた(?)状況なので、たいした時間でもないのに長く感じていただけかもしれない。
「いくらなんでも遅すぎる」と思ったこのワタクシは、トイレに入っていった。
入り口から三つ目の個室の中で「オットリ」はしゃがんでいた。
いや、「しゃがんでいた」というよりは「寝ていた」の方が正しいかもしれない。
なんと、彼は、和式トイレの便器の出っ張ってる部分に片手をあて、もう一つの手で水洗のバーを握り締めながらひっくり返っていたのだった。要するに、なんとか便器の中に落ちないようにしていたのである。顔には鮮血が見られるという、かなりオゾマシイ光景であった。
このワタクシは、彼が、十センチ程度の空間から女子トイレ側を覗こうとしたために、誤ってひっくり返ったということを瞬時に理解した。声を掛けようとするこのワタクシに、彼は最後の力を振り絞って、「声を出すな」というようなサインを送ってきた。そうだ、声を出せば、女子トイレにも声は筒抜けである。
このワタクシは、「オットリ」を抱きかかえて起こし上げた。
彼はかなりの鼻血を出していたので、トイレの手を洗うところで血を流して、トイレットペーパーを鼻に突っ込んで授業に戻った。
その後我々二人は、この事件が無かったかのように、この話題を口にしなくなった。
だから、「オットリ」があの空間から向こうを覗けたのかどうかが30年近く経った今でも判らない。
大人になってからのこのワタクシの疑問点は、彼が覗こうとして滑ったのか、それとも覗いてから卒倒したのか、ということである。彼を抱き起こしたこのワタクシは、彼が鼻血を出していることは確認したのだが、彼が鼻に打撲してる様子は確認できなかったのである。鼻血はすぐに止まったし。
時々この事件を思い出すたびに、「ヤツは、見てしまったに違いない」と思うのである。
ちなみに、このワタクシ、それ以来大人になるまで、「覗き=卒倒」というトラウマが付き纏い、いかなるモノでも覗き見るということができなくなってしまったのである。
(「女子用トイレ」関連)
「あおのり世相をぼやく:あ~勘違い。。。 女性トイレに男性用便器」
**このサイトに偶然やってきていただいた方に最初に読んでいただいた文章がこれでは品性を疑われそうなので、お口直しにこちらをどうぞ。「モンゴルの思い出」**











コメント (3)
うーむ。
私にもトラウマがよみがえりました…。
(ただし、記事は爆笑で読んだんですけど)
大学の図書館のトイレが覗かれていたのです。
私もよく利用していました。
(本の渦の中に入るとトイレに行きたくなるので)
時々、光がチラチラと揺れるように感じることがあったのですが、それは、まさに覗き穴の向こうで人が目をあてたりはずしたりしてるからだったのでした…
それから、穴に詰め物→詰め物をほじり出す→詰める→ほじる の攻防が始まり、ついに、大学側に言って板で打ちつけてもらいました。
以来、私は、トイレに入ると必ず穴があるかどうかを確認するクセがつきました。
投稿者: miha | 2006年08月30日 18:07
日時: 2006年08月30日 18:07
mihaさま、
大学でのノゾキは、小学校とは違って、リアルなものがありますね~。
なお、終わりなき攻防戦の様子がよく判ったのですが、、、
>本の渦の中に入るとトイレに行きたくなるので
、、、の部分が、「どうしてなんだ?」という疑問で一杯です。。。
投稿者: Pancho | 2006年09月11日 05:36
日時: 2006年09月11日 05:36
>本の渦の中に入るとトイレに行きたくなるので
、、、の部分が、「どうしてなんだ?」という疑問で一杯です。。
え”ー!!有名な論争を知らないんですね??
すでに、症候群としても知られつつある??
「本屋 トイレ」でググってみてください。
投稿者: miha | 2006年09月15日 12:35
日時: 2006年09月15日 12:35