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野球の神様

 ヤクルトの青木といえば昨年の首位打者であり、プロ野球の若手有望株の筆頭格の一人であろう。

 青木は昨年打った、あのイチロー以来の200本安打のペースほどではないものの、今年もヒットを量産している。
 そして、盗塁でも、ここ数年阪神の赤星が独占している盗塁王を脅かす勢いである。
 
 ヤクルトの試合もほぼ全試合を見ているが(というか全球団の全試合を見ているが)、さすがに阪神の選手ほどは個々の選手の普段の言動は判らない。
 しかし、人間には、「見るからに」人の良さそうな人と言うのはいるもので、このワタクシの印象では、青木も見るからに人の良さそうな真面目な選手に見える。

 その青木は、今日(18日)の試合でも、最初の二打席でヒットを打ち、二回目の出塁のあとは、二盗のみならず三盗まで決めている。他球団にとっては、まったくもって厄介な選手である。

 そして、その後の打席で妙な事が起こった。
 三振した青木はバットを勢いよく投げつけたのである。
 そんなことは連日あっちこっちで起こっているのだが、今回のケースは少し違った。
 投げたバットが阪神の矢野に直撃したのである。
 当たりどころが良かったのか、大事には至らなかったが、矢野は少しムッとしている。
 多分、大ベテランの矢野からすると、バットを当てられたこともさることながら、バットを大事にしない選手に対する怒りだったのではなかったかと思う。

 その時の青木の反応が、青木らしかった。
 多分、三振して自分自身に怒り心頭だったとは思うのだが、大先輩の矢野に当たった瞬間、すっ飛んで行き、矢野の様子をうかがっていた。そのいかにも心配そうに覗き込む青木の表情がなんとも青木らしかった。
 沈着冷静な矢野が怒りまくる場面を年に何度か見ることがあるが、バットを投げつけられたら、普通は矢野でなくてもどんな選手でも怒りまくるところである。
 矢野がすぐに怒りを納めたのは、青木の普段の態度やその時の様子からくるものではなかったのだろうか。

 この一件で、青木はまた一回り大きくなるような気がする。
 敵のチームからすると、大きくなってもらっては困るのだが、プロ野球界にとってはもっともっと大きくなって欲しい選手である。


 そして、この試合、同点で延長10回裏、無視満塁から浜中の打った打球が二塁ベース後方に飛んだ。センターの青木が突っ込んできて補給体制に入っていながら落球した。。。
 プロ野球ではありえないエラーでのサヨナラゲームである。

 野球の神様が、青木に試練を与えているような気がしてならない。。。


*一阪神ファンとしては、ありがたいエラーであったが。。。






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