« 水着の色 | メイン | はるばる来たぜ函館 »

阪神が二位なのに。。。

 今日のプロ野球が行われる前の段階では、横浜が昨日に引き続き中日に勝てば、阪神が残り全勝するという前提で、(この横浜戦と阪神との一試合以外で)中日は、4勝1敗でいかないと優勝できないという状況に陥るはずであった。

 果たして、横浜は昨日と同様に一度は逆転した! 、、、が、きっちりと逆転されて、中日はマジック3。
 これで、計算上は、阪神が全て勝てば、(阪神戦を除いて)中日は残りを3勝2敗でよくなった。「4勝1敗」と「3勝2敗」では、わずかな違いでしかないのに、もはや中日の優勝は絶対的なものに見えてしまう。
 結局、阪神は(社会の空気の読めない)読売に負けて、中日は残り2勝4敗でよくなってしまった。

 今日の阪神対読売の10回表に久保田が乱れ打ちにあっている最中、このワタクシは、WBCのアメリカ・ラウンドでアメリカと韓国に負けてもうあとが無くなった王・ジャパンを思い出していた。(参照:「あおのり世相をぼやく: ラテンな野球」)
 日本の自力での準決勝進出は無く、そこまで負けまくっていたメキシコ(っていうか、日本も負けまくっていたが)に全ての期待を託さなければいけない状況。
 まさに今の阪神と同じ状況である。この先、マジック2の中日が、メキシコならぬヤクルトや読売と試合をやる間、まったく自らは何もすることはできない。
 あの時と同じように、メキシコならぬヤクルトと読売でも応援するか。(どうしてもその気にはならないのだが。。。)

 
 そんなことを思いながらも、今年の(阪神ファンとしての)シーズンは非常に妙なシーズンであるという気がしている。
 今日の甲子園にも5万人近い観衆が詰め掛けていたが、なんだかんだいっても、阪神は首位に(試合開始前の時点で)2ゲームもあけられた2位である。
 このワタクシの40年近い人生で、阪神が2位にもかかわらず、9月や10月にもなって阪神の話をまともにしているシーズンなんてなかったような気がする。
 そもそも、9月や10月の段階でAクラスにいたことがほとんどないのだから、当然といえば当然である。
 それはそれとして、、、
(1973年)
 最後の最後で二位になったが、そこまでは1位である。
(1985年)
 最後の数週間は1位でそのまま優勝。
(1992年)
 最後の最後で二位に転落したが、最後の数週間はずっと1位である。
(2003年)
 最初からずっと1位でそのまま優勝。
(2005年)
 最後の数週間は1位でそのまま優勝。

 要するに、阪神というチームは、この30数年間において、後半ぶっちぎって優勝するか、追いつかれて最後の最後で2位に転落するか、下位低迷するか、しかないということである。
 もっとも、1964年には、大洋がマジック5で残り6試合を全部負けるという離れ業をやってくれたので、阪神が優勝している。
 そういう意味では、42年ぶりの、「2位なのに面白いシーズン」ということである。

 1973年の事ははっきりとは覚えていないが、、、
 1985年には、ヨッさんが神宮の空に舞う中、球場内の誰彼となく抱き合った。スタンドにいた年配の方々は人目もはばからず涙を流していたが、18年生きていたこのワタクシの人生より長い21年間も優勝していなかったので、このワタクシは、喜び方も判らなかった。
 1992年には、甲子園でノムさんが宙を舞う中、隣りの年取ったオッサンが悔し涙を流しながら、「ここまでよくやってくれた。優勝はできなかったけど、こんなに楽しませてもらったシーズンはほとんどなかった。。。」なんて言うのを聞きながら、「アホか、優勝せな意味ないやんけ」と心の中で思ったものである。
 2003年、あの年取ったオッサンが「楽しませてもらった」と呟いた時から既に11年も経っていた。前の優勝からは18年も経っている。もうあのオッサンはこの世にいなかったかもしれない。星野監督が宙を舞う中、涙を止めることはできなかった。それはこのワタクシだけではなく、甲子園球場にいた全ての観客と日本中の阪神ファンが同じだったであろう。日本中の涙を集めたら、東京ドーム一杯分くらいの涙が集められたはずである。(参照:「あおのり世相をぼやく: ドーム129杯分と言われても。。。」)
 2005年、、、二年振りに優勝するなんてことは想定外だったので、これまた喜び方が判らなかった。 
 そして、今年2006年、「2位なのに面白いシーズン」を見ながら、このワタクシは、「ここまでよくやってくれた。優勝は難しくなってきたけど、こんなに楽しませてもらったシーズンはほとんどなかった。。。」なんてことを考えている。
 1992年に、「わずか?」7年前の優勝を「子供心」に経験したこのワタクシには、その優勝を21年間待った大人の阪神ファンのその21年間の辛苦やそれぞれの人生経験なんて想像もできなかったのである。だから、「アホか、優勝せな意味ないやんけ」となってしまったのである。
 あれから14年も経ち、このワタクシの人生にも様々な事が起こった。その度に、阪神の弱さと自分の弱さを重ね合わせて自分を慰めたり、たまに勝利した阪神で嫌な事を一時的に忘れたりしたものである。
 そして、その間一貫して阪神は弱かった。
 この時期に2位にいること。実はそれだけで幸せなことではないのだろうか。(とはいえ、奇跡は起こらんのか。。。)

 そして、2003年や2005年を若き日に経験したいまだに若い阪神ファンは、「アホか、優勝せな意味ないやんけ」と思っているのだろうが、それはそれで理解できてしまうということが、年を取ったということなのかもしれない。。。

(関連記事)
 「阪神タイガースの優勝とこのワタクシの結婚

(関連物語)
 「グリーンシート






トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://panchodeaonori.net/mt/mt-tb.cgi/438

コメント (2)

miha:

すばらしい記事ですね。
感動しました。

本日、元阪神選手のよしみで、SHINJOくんに力を貸してはいただけませんでしょうか。

mihaさま、
 SHINJOくんのことはすっかり忘れていましたが(というより、記憶から消し去りたい。。。)、活躍したようで何よりです。。。

コメントを投稿

現在迷惑コメント多数の為、コメント欄を閉鎖しています。
コメントは、「ぱんちょなあおのり物語」内にある同じタイトルのエントリーにお願いします。

よって、以下のフォームからコメントをいただいた場合は、公開まで少々お時間をいただいております。

(いままで、ここでコメントしたことがないときは、コメントを表示する前にこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまではコメントは表示されません。そのときはしばらく待ってください。)