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今年も虎年

 早いものでもう11月である。
 毎年この時期になると年賀状戦略を考えなくてはいけない。

 このワタクシにとって、1月1日と4月1日は、非常に重要な日である。
 4月1日は、エープリル・フールの名の通り、堂々とウソをついても良い日である。
 毎年この日の為に、4月2日からネタを仕込むのである。(参照:「桜咲く-ある個人的発表-」)
 1月1日も、堂々と人様に手紙を出せる日である。
 その年賀状という名の手紙に、どういうネタを仕込むかというのも、このワタクシの人生においては非常に重要な案件である。

 このワタクシの知人に、親子揃って吉本新喜劇から抜け出したような親子がいる。
 例えば、オウム真理教の亀有道場に警視庁が突っ込んだとき(1995年)に、警視庁の人々が(なぜか)鳥かごを抱えていたのだが、親子揃ってその鳥をオウムだと思い込んでいたのである。親の方は、「オウムを差し出せばオウム真理教の信者はひれ伏す」と真剣に思っていたようであるし、子の方は、「オウムが神経ガスに反応するからオウム真理教と教団名を名付けた」と思い込んでいて、その意見の対立で親子喧嘩をしてしまったというのである。実際の鳥ははカナリアであった。。。
 大阪府内で阪神大震災の揺れをまともに受けたこの親子は、幸いにも被害が食器棚のコップ一個だけだたにも関わらず、そのコップを棚のその場所に置いたのは誰か、ということで数日も喧嘩したくらいである。世間では、それどころではなかったというのに。。。

 その親子にこのワタクシは、毎年「今年も虎年」と書いた年賀状を送りつけている。別にその親子にだけではなく、このワタクシが年賀状を送る人全てにそう書いて送ってはいるのだが。。。
 もちろん、「虎」年なんて干支はなく、このワタクシが阪神タイガースのその年の活躍を願って書いているのだが、この親子に送るとトンでもないことになってしまう。
 年々、西暦が浸透し、年号や干支なんてものは忘れ去られていくような気がするのだが、ご他聞に漏れず、この親子も干支なんてものは聞いてもすぐに忘れてしまうのである。(ところで、今年って何年だっけ?)
 元旦に親戚一同が集まる中、その親子の会話は始まった。
 「○△(息子の名前)、今年は何年だっけ?」
 「何年やったかな~。。。」
 「年賀状に書いてあるんとちゃうか」
 「そやな~」
 息子は、おもむろに年賀状の束を取り上げる。
 だいだいそういうときに限って、このワタクシの年賀状が一枚目にあったりする。
 「ほー、そうか、今年は『虎年』らしいで」
 「そやそや、『トラ』やった、今年は。。。」
 親戚一同、
 「今年は、『トラ』のように威勢よく行きたいですな、乾杯!」

 これが毎年繰り返される。
 アホである。






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